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卵巣癌

はじめに
 最近の卵巣癌にはいくつかの注目すべき特徴があります。卵巣癌は以前は欧米に比べて日本人に少ない癌と言われてきました。 しかしこれが現在増えてきております。 もともと卵巣癌はSilent Tumor(沈黙する腫瘍)といって、ある程度大きくなる迄は自覚的症状がないものが多く、気がついた時は進行していたという事が多いものです。このため気がついた時は約60%の方が進行癌であると言われております。それだけにこの癌が増えてきているという事は注意が必要です。
 厚生省の統計をみると1968年の卵巣癌の死亡者数が1063人だったものが1995年には3892人と約4倍になっております。 当然癌に罹った方もこれに比例して増加している事が推測されます。
最近の推定では年間約8000人の人が卵巣がんになっており、約4500人の人が亡くなっているという事です。
 欧米では最近女性は一生涯のうち70人に1人の割合で卵巣癌にかかると言われております。日本でもこれから猶しばらくの間は卵巣癌が増えていくと考えられます。
 もう一つの特徴が良性腫瘍と考えられていた腫瘍でも将来の癌化が考えられるという事です。決して患者さんの数は多くありませんが気をつけなければいけない問題です。

 こうした事に対するわれわれの側の対応と言うと、これは検診をしっかりうける事と言えるでしょう。卵巣癌はその気になれば早期に発見する事も出来ます。そして早期に発見出来れば治る確率が高い病気です。きちんと診察をうける事が大切です。
 

卵巣がんの検診
1 超音波検査
2 主要マーカー
3 MRI、CT、PETなど映像による検査
 などがあります。

※卵巣がんの検診は、今のところ子宮がん検診ほど正確ではありません。

当院での卵巣癌検診は超音波検査で卵巣の大きさのチェックをしております。卵巣の直系が最大35mm以上(医師によっては30mm以上)の時は要注意とし、定期的な通 院をおすすめ致しております。猶卵巣が大きい時は、その内容もチェックの対象となります。

病院によっては腫瘍マーカーといって血液検査を行う所もあります。
最近米国のある施設で行われている検査(スクリーニング)について少し御紹介しましょう。

なお、卵巣癌検査については、その検査内容、費用とも各施設で様々です。予めお問い合わせしておくことも大切です。